Every dog has his day

日本人ATCのアメリカ生活の記録。人生楽しまなきゃ損。です。

NCAA

さて、12月もあっという間にもう12日ですね。
前回の更新から1ヶ月経つ前に更新しなければと思いつつぎりぎりになってしまいました。

今日は前回のブログで書いた通り、NCAAのホストアスレティックトレーナーとしての経験を書きます。

まず、NCAAとはNational Collegiate Athletic Associationの略で確か日本語では全米体育協会と訳されていた気がします。NCAAのポストシーズンのトーナメントというのは日本で言う全国大会で、NCAAで優勝する=全米一位ということになります。
そしてホストアスレティックトレーナーというのは、大会参加校が快適に、そして万全な体制で試合に臨めるようにお世話をするATCのことで、基本的には会場となる学校のATCがなります。

ほとんどどのスポーツもNCAAのトーナメントに進むとシードが高い学校もしくは全米ランキングが上の大学がまず開催校となります。スポーツによっては開催校が先に決められる場合もあり、昨年を例にとるとスタンフォードで男子バレーボールのNCAAを第1戦と第2戦を開催することになったのですが、スタンフォードはシーズン後半で負けが込んでしまった為NCAAのポストシーズンのトーナメントには出場出来ませんでした。しかし、もう開催校として決まってしまっていたためスタンフォード大は出場せずNCAAの大会がキャンパスで開催されました。
さて、話をサッカーに戻すと私は今回男子サッカーのホストをしたのですが、男子サッカーは上位校が開催校となるシステムでしたので、No.8シードのスタンフォードでは順調に勝ち進めば第2戦(第1戦は免除)と第3戦をホストする予定でした。

順を追って私の仕事を説明すると、まずボスから私がどのスポーツのホストになるかを知らされます。私はフィールドホッケーと男子サッカーをassignされました。
そして、スタンフォードの場合はDirector of championshipといってポストシーズンの大会運営を専門分野とする役職の人がいるので、その役職のJenny Claypoolに自分がどのスポーツの担当かと自分のcontact info(メールアドレス、オフィスの電話番号、携帯の番号など)を伝えます。

次にそれぞれのチームのteam physicianに連絡をしてスタンフォードがNCAAの開催校になる可能性があることを伝え、開催するとしたら何日の何時から試合なのか、いつ参加校の公式練習があるかを伝えた上でそれらの時間にon-callもしくはon-siteのphysicianになれるかを確認します。スタンフォードが参加していない試合と公式練習の時間は最低でもon-callのphysicianを手配し、スタンフォードの試合はスタンフォードのphysicianがサイドラインにいるように手配します。

NCAAのselection showから第1戦までの時間が短い場合には、"開催する"という前提でJennyにwater coolerとice chest, cups, cart, towelなどがいくつずつ必要になるかを伝えておき、いつどこでそれを受け取るかも話しておきます。NCAAはPoweradeというスポーツドリンクがスポンサーで、スタンフォードはGatoradeがスポンサーなので、普段使っているボトル等は使えず、全てpoweradeに変えなくてはいけないのでこうしたコミュニケーションが必要になります。

Selection showにも気を配り、開催校になってもならなくてもteam physician達に結果を報告します。開催をする場合にはドクター達の予定を確定させ、開催しない場合にはon-call/on-siteのドクターとして準備をしてくださったことに感謝している旨を伝えます。フィールドホッケーは結局開催校にならなかったので、ドクター達に「開催しないことになったけど、準備をしてくださっていて有り難うございました」とだけ連絡をしました。

そして、開催校として決まり次第、どのドクターがteam physicianでどのドクターがhost physicianになるのかを確認しJennyにcredentialのリストを送ります。チームのATCは試合中ベンチにいることからコーチ陣がチームと一緒に申請するのでホストは自分とドクター達のcredentialだけ申請します。

相手校やその他の参加校が判明したら各学校のそのスポーツのATC達にvisitor team informationをまとめた書類をメールで送ります。その書類には、大学の施設の説明やどの物理療法機器が使用可能なのか、whirl poolを使いたいかどうか、その他何か必要なものやことがあれば手配するので教えてくださいという旨が書かれています。うちではスポーツメディシンのウェブサイトがあるので、そのリンクも送ります。stanfordsportsmedicine.comがウェブサイトです。

大体試合の前日辺りにJennyからcredentialを受け取れるので、チームドクター達にいつどこでどのようにそのcredentialを受け渡しするのかを伝えます。そして、試合前日には各校の公式練習があるのでスタンフォード以外の参加校の練習用に水とスポーツドリンクをpoweradeのクーラーで用意し、練習が始まる頃に相手校のATCに挨拶をしに行きます。相手も仕事中なので話し込むことはあまり無いですが、何か必要なものがあるかどうかを再度確認し、私の場合はそこでEAPの話をします。そして私の名刺を渡し、一時退散します。練習が終わったころにまた練習場まで戻り後片付けをして前日の仕事は終わりです。

試合当日にはキックオフの2時間前にadministrative meetingといって運営関連のミーティングに参加します。ミーティング前に試合のセットアップを終わらせてから参加するのですが、そのミーティングにはNCAAの代表(representative)とdirector of championship、各校のヘッドコーチ、アスレティックディレクター、ビデオコーディネーター、external and internal communication、facility manager, game and event coordinator, レフリー、host athletic trainerなどが参加しています。試合がどのように運営されるのかを各自の分野に関して説明します。私はsports medicineの担当なので、以下の内容をミーティングで話すのが仕事です。
1)host athletic trainer が試合中どこにいるのか
2)試合では何が用意されているのか(水、スポーツドリンク、氷、トリートメントテーブル)
3)emergency equipment(splint bags, AED) があること、そして万が一に備えてゴルフカートが用意されていること。
4)EMTは競技の場にはいないが、消防署はキャンパス内にあるので平均での応答速度は3-5分であること、緊急病棟もキャンパスにあるのでアスリートはすぐそこに運ばれること、会場からは車で3分ほどで着くこと
5)試合中のドクターのcoverage
6)concussion policyについて : サッカーでは各校のメディカルスタッフ(ATC等)が脳震盪か脳震盪じゃないかの判断を出来ることになっています。各チームのスタッフが脳震盪だと診断した上でその選手を当日試合に戻したい場合にはドクターから許可されることがルールになっています。相手校がチームドクターを連れて来ている場合にはそのチームドクターが、もし連れて来ていない場合にはスタンフォードのhost phsyician or team physicianがその判断をすることになります。

admin meetingが終われば後は試合が始まるまで会場でうろちょろするだけです。hospitality tentというところでご飯が用意されているのでコーヒーを飲んだりご飯を食べたりしながら待つことになります。チームのATCはなぜかここに入ることが出来ないので、同僚に何か食べたいものや飲みたいものがないか聞いて、上から取って来てあげるのも立派なホストの仕事です(笑)

後はドクター達と連絡をとりながらcredentialを渡し、試合が始まる少し前から試合後までセンターテーブルに座って試合を観ます。

何か怪我が起きてもほとんどは各チームのATCが対応するのでほとんどやることはありません。
試合後は片付けをして、ホストの仕事は終了です。

これを開催校である期間繰り返します。

スタンフォードのathleticsのレベルが高いことと私たちが持っている施設が充実しているからこそ、こうしてなかなか体験出来ないこともやらせてもらえるので、有り難いですね。これは小さい大学にいたら出来ないことなのでこのような機会をもらえて嬉しかったです。(レジュメにも書けるし...)

私がホストした男子サッカーは無事に第3戦も勝ち進み、No.1シード校との準々決勝にも勝ち、昨日準決勝も突破しました!明日、日曜日に決勝があります。頑張って欲しいです。

長くなってしまいましたが、これがNCAA post season tournamentのhost athletic trainerとしての体験記でした。
何か質問等あれば遠慮なくコメントまたはメールでお知らせください。

次は何について書こうかな〜

ま、ではまた。

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